雪駄の裏面に貼られたマークの意味

雪駄の裏面のシール「風」
雪駄の裏面のシール「風」
雪駄の裏面のシール「仁」
雪駄の裏面のシール「仁」

雪駄の裏面を見ると「風」とか「仁」とかいうシールが貼られています。このシール結構便利で、玄関先に同じ様な雪駄が並んだ際、自分の雪駄を見つけるための印として役立っていました。なので、人の雪駄と間違えないための印なのだろう、と勝手に解釈していたのですが、先日正しい意味を草履屋さんに教えてもらいました。



実はこの印、畳表の産地と収穫時期を区別する記号なのだそうです。使い込んでいくうちに畳表の風合が変化しますが、産地と収穫時期が違うとクセが違って、左右がアンバランスになるとのこと。そこで、記号をあわせて左右を同質に揃えるのだとか。 なるほど、勉強になりました。

雪駄のつま先を固めて丈夫にする方法

雪駄を新調しました。前の雪駄は約1年履きましたが、当初は慣れていなかったり、ひどい雨に遭ったりで結構痛んでしまいました。修理の方法がないのか草履屋さんで話を聞くと、つま先の竹皮が剥がれてしまった場合は直せないとのこと。う~ん、なんとか防ぐ方法がないか聞くと、のりで固める方法があるとのこと。なるほど、つま先を固めれば何らかの拍子にぶつけても痛みが少なく長持ちしそうですね。

雪駄のつま先に接着剤を付ける
雪駄のつま先に接着剤を付ける

そこで、今回はのりの代わりに接着剤を使い、つま先を固めることにしました。つま先にしっかりと付けました。

接着剤
接着剤

接着剤はラインストーンの接着に使うデコレーション用のものです。固まると透明になり、防水性もあるので良いかなと思い選びました。

雪駄のつま先 接着剤乾燥後
雪駄のつま先 接着剤乾燥後

乾くと写真のように綺麗に透明になります。少し光沢がありますが、足元ではほとんど目立ちません。

雪駄つま先 乾燥すると目立ちません
雪駄つま先 乾燥すると目立ちません

ひとつ気になった点としては、24時間乾燥後も若干ねちゃねちゃ感が残っており、もしかすると汚れが付きやすいかもしれません。本当はもっと適した接着剤があるのかもしれませんが、しばらく使ってみて後日、結果と感想を報告します。

ちなみに、この雪駄はよそ行き用です。普段履きにはもったいないので合皮のものを使います。

手描き友禅実演レポート

京友禅手描部門の伝統工芸師、足立茂さんによる友禅染の実演会が行われ、その様子を取材させてもらいました。

京友禅 伝統工芸師 足立茂さん
京友禅 伝統工芸師 足立茂さん

足立さんは昭和45年から友禅の仕事に就かれ、長年にわたり技術を磨き、友禅の下絵から染まで幅広い分野で活躍されています。
源氏物語を基にした絵柄を得意とし、映画『千年の恋 ひかる源氏物語』では、主演の吉永小百合さんがワールドプレミアで着用された訪問着を製作されています。

今回の実演は、着物ではなくTシャツへの友禅による絵付け。



京友禅 輪郭を描く
京友禅 輪郭を描く

まず桜の輪郭です。驚きなのは全く下絵なしで描かれるということ。すらすらっと筆の進む様子は、まさしく熟練の技で実に見事です。

京友禅 色付け
京友禅 色付け

次に色付け。やはり筆遣いがスムーズで素晴らしい。決して色がはみ出るなんてありません。微妙に濃淡を調整し、丁寧に色を重ねながら陰影を付け、出来上がっていきます。

京友禅 金彩
京友禅 金彩

仕上げに金彩を施します。この金泥の上品な輝きが加わることで、色調がますます友禅らしくなります。

京友禅 実演会の様子
京友禅 実演会の様子

お客さんも、技に見とれています。

京友禅 熱処理
京友禅 熱処理

最後にドライヤーで熱を加え完成。染には顔料ではなく、特殊な染料を使っているそうです。なので、いわゆる友禅の「蒸し」の工程がなくても、熱で色が糸に定着する仕組みとのこと。家で洗濯を繰り返しても、色落ちはほとんどしないそうです。

ネコ柄の友禅染
ネコ柄の友禅染
清水寺 産寧坂「京一単」
清水寺 産寧坂「京一単」

源氏物語の各帖に基づいた絵柄が男性用と女性用にそれぞれ用意されています。フルオーダーも可能で、かわいいネコちゃん柄もリクエスト可能とのこと。このTシャツ、清水寺の産寧坂のお店、京一単(きょうひとえ)で販売しています。値段は4,000円~、フルオーダーは9,000円~だそうです。

着物インタビュー #3

台湾からの着物美人
台湾からの着物美人

台湾の新竹という都市から、お越しのペアです。高台寺の参道にて。着物は初めてだとのことですが、良く似合ってらっしゃいます。てっきり日本の方と思って声を掛けたのですが、あれ?、良く聞けば台湾から観光とのこと。びっくりしました。着物の感想を聞いたのですが、”Hot”とのこと、確かに、今日は蒸し暑いです。日本には10日間滞在予定とのこと。ぜひゆっくりと日本文化を満喫してもらえれば嬉しいです。私のたどたどしい英語と筆談で会話しました。

京の夕暮れ

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連休最終日、日が暮れようとしています。蒸し暑かったのですが、雨も降
らずよかったです。街の混雑も収まり、穏やかな京都に戻りつつありま
す。
さて、ブログ旅ですが、開始当初の予定と随分異なったものになりました
が、充実した5日間を過ごせました。一時的な企画で終らせず、こ
れからも、このブログを継続し京都ファン、着物ファンの方々に喜んで頂
ける記事を書いていきたいと思います。

産寧坂で手描友禅の実演

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清水さんの産寧坂に来ました。参道のお店「京一単(きょうひと
え)」で手描き友禅の伝統工芸士、足立茂さんによる、Tシャ
ツへの絵付けの実演販売が行われています。
下絵なしで直接、筆で柄を描かれる技は実に見事です。見応えあります。
さすが職人さんの技ですね。
本日17時まで行われてそうなので、お近くにいらっしゃる方は是非
ご覧ください。私も折角の機会なので色々取材させて頂く予定です。詳細
は後ほどアップロードしますね。

キダオレの宴@梅小路公園

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HKさんのお誘いで梅小路公園で宴。皆さん着物で勢ぞろい。京都出身のアーティスト、くるりの野外コンサートを端で聴きながら。なんと奥田民生、石川さゆりがゲスト。
手作りのおつまみを持ち寄り、(私はコンビニつまみですみません)お酒をたのしんでます。この芝生広場は無料!そして、ゆるりとした空気が心地いいです。

二条城の着物率

入場口の係の方から貴重なデータ入手しました。
繁忙期の昨日9/21一日の入場者数14,000人。うち着物の入場
者数40人。
つまり、0.3%、これは予想以上に少ない数字ですね。
無料キャンペーンの告知期間が短かったからか、と仰ってたのですが、そ
れだけではなさそう。やはり、気候が暑かったのと単衣期間だからか。